考える馬券術

神の馬券術(キャプテン渡辺)を超える男

レモンの光は天の川、そして彼女は織姫だ 米津玄師「Lemon」

東浩紀「レモンがなんの比喩になっているかが最後にわかる、ということはわかっている。」
俺「米津玄師って名前しか知らんな~」

ツイッターでLemon読解クイズが出た。
米津玄師で検索する。
高身長のイケメンだ。
27歳で俺とタメ。
許せんな。
youtubeで検索する。
Lemonがトップでサジェストされる。
まぁ東クイズを解くために聞いたるわ・・・

俺「めっちゃくちゃいい歌・・・」

心の中の槇原敬之が暴れだした。
だけど歌詞が良く分からない。

夢ならばどれほどよかったでしょう
未だにあなたのことを夢にみる
忘れた物を取りに帰るように
古びた思い出の埃を払う


戻らない幸せがあることを
最後にあなたが教えてくれた
言えずに隠してた昏い過去も
あなたがいなきゃ永遠に昏いまま


きっともうこれ以上 傷つくことなど
ありはしないとわかっている あの日の悲しみさえ
あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
今でもあなたはわたしの光


暗闇であなたの背をなぞった
その輪郭を鮮明に覚えている
受け止めきれないものと出会うたび
溢れてやまないのは涙だけ


何をしていたの 何を見ていたの
わたしの知らない横顔で


どこかであなたが今 わたしと同じ様な
涙にくれ 淋しさの中にいるなら
わたしのことなどどうか 忘れてください
そんなことを心から願うほどに
今でもあなたはわたしの光


自分が思うより 恋をしていたあなたに
あれから思うように 息ができない
あんなに側にいたのに まるで嘘みたい
とても忘れられない それだけが確か


あの日の悲しみさえ あの日の苦しみさえ
そのすべてを愛してた あなたとともに
胸に残り離れない 苦いレモンの匂い
雨が降り止むまでは帰れない
切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光

 レモン?光?切り分けた果実の片方?雨が降りやむまでは帰れない???

 

タメやから分かるでw果実切り分けるっていったら

youtu.be

半分に割ったリンゴの歪な方を自分がもらうことで関係維持される。
空から降る一億の星」の主題歌だったんだよね。
ん・・・(ここで何かに気づく)

「Lemon」って星になった彼女の事を歌ったんじゃないか?

 

切り分けた果実の片方の様に
今でもあなたはわたしの光

切り分けた果実の片方はもちろんレモンですね。
切り分けたレモンの断面と光が似ているイメージだと思います。

f:id:mira_k:20190103122448j:plain

f:id:mira_k:20190103122452j:plain

 あなた=私の光=切り分けた果実の片方のよう

あなたが果実の片方のようならば、もう一方は自分のことでしょう。

1つのレモンは二人でいた状態、2つに切り分けたレモンが別れを表します。
ナイフで引き裂かれるような鋭い悲しみがあるということでしょうか。

 

よく見れば視覚的なイメージが制限されている部分があります。

・言えずに隠してた昏い過去も
・暗闇であなたの背をなぞった
・わたしの知らない横顔で

 レモンの内部には光が当たりません。二人でいた時には光が当たらないので相手のことがはっきりとは見えないのです。昏いという言葉はあまり使いませんが、日が暮れてあたりが暗くなってきた状態のことです。昏いは昏迷状態とも使いますので死のイメージを感じます。米津は祖父が死んだことをきっかけに歌詞を書いたらしいです。

 

雨が降り止むまでは帰れない

最初は単に悲しいという意味にとらえました。
しかし、単に悲しいだけならば、サビで2回も歌うかなとも思うのです。

きっともうこれ以上 傷つくことなど
ありはしないとわかっている

わたしはどん底にいるくらい悲しいはずです。
雨がいつか晴れるように、悲しみも無くなるのでしょうか?
それでは切実感が薄れます。

そこでテクニカルな解釈してみましょう。
二人は織姫と彦星なのです。

 

f:id:mira_k:20190103131806j:plain

中国・日本など東アジア地域に伝わる七夕伝説では、織女星[3]牽牛星[4]を隔てて会えなくしている川が天の川である。

 

f:id:mira_k:20190103132339j:plain

彼女は死んでしまった(星になった) のだと思います。歌詞から死のイメージや取り返しのつかなさが漂うからです。ちなみに天の川は夜空を横切るように存在する雲状の光の帯ですからレモンの断面=光=天の川という見立てが可能です。

日本の七夕伝説では雨の日に織姫と彦星は会うことができません。

雨が降り止むまでは帰れない

七夕の日の雨は催涙雨と言われ、二人が会えなかった悲しみのために流す涙と言われています。以下が催涙雨に該当します。

どこかであなたが今 わたしと同じ様な
涙にくれ 淋しさの中にいるなら
わたしのことなどどうか 忘れてください
そんなことを心から願うほどに
今でもあなたはわたしの光

 紅白ではロウソクを大量に立てた中で歌いました。
北海道で七夕の日に行われる「ローソクもらい」に合致するのではないでしょうか。

地域によっては半夏生の様に農作業で疲労した体を休めるため休日とする風習が伝承[11]していたり、雨乞い虫送りの行事と融合したものが見られる。そのほか、北海道では七夕の日に「ローソクもらいローソク出せ)」という子供たちの行事が行われたり、仙台などでは七夕の日にそうめんを食べる習慣がある。


 ロマンチックですね。
話したところ「息子は米津が良かった」と母に言われました。
本年もよろしくお願いいたします。