【ステーキ宮】ゲンカステーキの限界に挑戦した
おらが街にもいきなりステーキがやってきた。
田舎の民は文明に免疫が無い故、コストコに並び、ドライブスルーに並び、西友の駐車場に並ぶ。「行列が出来る=人気がある」並ぶ自分はハイセンス。ダサいけどそんな感じ。
食べるだけならセンスはいらない。いきなりステーキ当然行列、バカみたいな待ち時間。待ち時間で全然いきなり感がない。
「結構待つけどどうする?」
「ステーキ宮でいいんじゃない」
「初めてだけど宮の方が逆にいきなりだし、行くか」
けっして「原価」ステーキではない。よって景品表示法偽装ではない。
ゲンカステーキ。
元(ゲン)気いっぱい、チカラいっぱい。安全安心USビーフ。
子供のころからステーキをお腹いっぱい食べてみたいという夢があった。焼肉も食べたかったけど「牛角」ですぐ叶った。肉の安い時代。ありがとうアメリカ、ありがとう輸入自由化。
ゲンカステーキ200グラム、レギュレーションでポテトとコーンとブロッコリーがついてきた。不要の気づかい、全然いらない。
店員「ご飯とパンはどうしますか?」
俺「(ステーキだけでお腹いっぱいの夢を叶えるためのステーキ宮、どうしますか?の意味が分からねえ。主食は強制注文なのか?訴えるぞ、くそ宮が!)ご飯で」
友人「パンで」
店員の巧みなセールストークにご飯を注文させられる(多分頼まなくても大丈夫)。夢は叶わないがステーキだけ食べるのも苦行だし、まぁいいでしょう。
宮のたれをたっぷりかける。たれは美味いが大分濃い。オニオンソースと味同じ。
国際味覚審査機構2つ星受賞!!
おめでとうステーキ宮!お金を払って肩書くれるベルギーが誇るNPO名誉の称号。
モンドセレクションみたいなもん。
ゲンカステーキ200グラムを追加で注文。2回目以降は野菜が消えて、肉の下に玉ねぎがトッピングがされる。野菜が消えるの割とグッド、筋多めで軽くバッド。頼んだ時のタイミングで筋が多かったり少なかったり。裏でバイトが肉を叩いたり切ったりする。
彼はバイトの達人。トントンストトン肉叩く。トンプチトンプチ筋を取る。もっと働いて全部の筋をとってくれ。
ステーキだけ食うのに飽きて、チキンとハンバーグを頼む。子供のころの夢なんて儚いもの。ステーキで腹いっぱいになるなんて所詮は絵空事さ。君たちはどう生きるか?俺たちはハンバーグとチキンを食べる。トッピングはチーズ。まぁお察しする味。追加でゲンカステーキ100グラム。
合計:ゲンカステーキ500グラム、チキン100グラム、ハンバーグ100グラム、コーラ、アイス
会計のレシートにドリンクバーが4人分ついていたことに店を出てから気づいた
(本当は2人分)。二人で市民の真似をする(※クレームを入れるのはいつも市民だ)
俺「(おぉい何やってんだよ!気づかなかったら多めにボッタクられる所だったろうがよぉ。どうすんだよこの時間。急いでんだぞ、バスでちゃうだろうがよ!誠意見せろやぁ。いきなりステーキいくぞコラぁ)
すいません、ドリンクバーの数、間違ってるぽいんですけど~」
店員「え~とお会計は一人でされましたか?」
俺「???・・・はい(意味がわかってない)」
店員「少々お待ちください」
余分のドリンクバー代金は返ってきた。
一人で会計の謎は残った。いきなりステーキに行くことはできるのか。
次回「されど田舎の民は食べ放題で踊る」